学生生活をしていると、何かとお金がかかりますよね。
毎日の生活費ではなくても、合宿費や旅行代など突発的な費用が発生します。そのような時にどうしていますか?
親にも頼めない、友人にも借りられない、バイト代は毎月決まっている。
そうなると、本当にお金の用意のしようがなく困ってしまいます。
そういう時に利用したいのが学生ローンです。
ローンというと少し怖い気がしますが、きちんと利用計画を立てて借りれば、利息もほかのローンよりも安く、担保も不要で、親元やバイト先にも連絡は行きません。
ここではそのような学生ローンとはどういうものか?
メリットとデメリットは?
どのように借りればよいのか?
といったことを、おすすめのローン会社と一緒にご紹介します。
学生ローンとは何か?

学生ローンとはどういうものか?
ローンというと借金ですので、学生ローンだけ聞くと怖い存在と感じるのではないでしょうか?
しかし、学生ローンには他のカードローンにない魅了も存在します。
きちんと概要を知ることによって、上手く学生ローンを活かして学生生活を豊かにしたり、金銭的なピンチを乗り越えることも可能です。
まずは、学生ローンの概要についてご紹介を行います。
対象は安定した収入のある学生本人
学生ローンとは、その名の通り「学生本人を対象にした」ローン、
つまりお金を貸してくれる金融商品、あるいは消費者金融のことです。
しかし学生であれば誰でも利用できるのではなく、対象は「安定した収入のある学生」に限られます。
「安定した収入のある学生」というのは、毎月アルバイトなどをしていて、継続して収入がある学生のことです。
以前はこの条件はありませんでしたが、返済能力がないのに借金をして返せなくなった人がたくさん生まれる社会問題が発生したため、2010年に総量規制という「収入の3分の1までしか貸してはいけない」という法律ができました。
この法律は学生ローンにも適用されるので、継続的な収入がない場合は全くお金を貸すことが不可能なのです。
借りたお金の使い道は自由
大人になってビジネスなどで借入金をする場合は、
新しい機械の購入にしか使ってはいけない、
住宅資金にしか使ってはいけない、
などと使い道を限定される場合が多いのですが、
学生ローンは学費や生活費、海外旅行や留学費用、デート代、娯楽費など、どのような使い道であろうと自由です。
同じく学生のためのローンには、親が借りる「教育ローン」がありますがこれは学費限定です。
「学生ローン」は学生本人が借りるローンなので、使い道は自由なのです。
借金の「カタ」である担保は不要
大人になって銀行などに借金をする場合、それが万が一返せなくなった時に、代わりに弁済するための担保が求められます。
しかし学生ローンは無担保ローンなので、先に書いたように継続的な収入さえあれば、仮に貯金が0円でも借りることができます。
学生ローンの誕生は40年前
このような、学生にとっては非常に使い勝手の良い学生ローンですが、意外に歴史的には古いものです。
誕生は1971年頃に東京都高田馬場駅周辺だと言われています。
高田馬場は、早稲田大学や学習院大学など多くの大学があるので、中にはお金に困った学生もいたでしょうから、その人たちを対象にした金融商品として誕生したと推測できます。
学生ローンを利用する5つのメリット

このような概要の学生ローンですが、メリットもあれば逆にデメリットもあります。
利用する上では、これをしっかり理解しておくことが必要です。
まずメリットを5つご紹介します。
審査が簡単で通りやすい
社会人も対象にしている無担保ローンには「カードローン」というものがあります。
しかし傾向として、社会人はいろいろなローン会社からカードローンを借りている可能性があり、そうなると多重債務で返せなく危険性が高いので、借りる上での審査は厳しくなっています。
これに対して学生の場合は、複数から借入をしている人は非常に少ない傾向にあるので、借りる上での審査は比較的通りやすいというのが第1のメリットです。
継続的な収入が毎月5万円というレベルでも、十分に審査が通る可能性があるのです。
在籍確認がないので親バレ、職場バレしない
在籍確認というのは、勤務先やアルバイト先に電話をして「ローンを申込んだ人が本当に在籍しているかどうか」ということを確認するステップです。
つまり、本当に返せるかどうかの確認です。
仮に学生であってもカードローンで借金をする場合は、アルバイト先に対してこの在籍確認が行われます。
それよって、勤務先に「この学生は消費者金融で借金をしようとしている」ということがバレてしまします。
別に借金をすることは悪いことではなく、本当は返す能力が無いのに借金をしてしまうことが悪いことなのですが、
しかし消費者金融から借金をしたということだけで、あまり印象がよくないのも事実です。
アルバイト先の考えによっては、それによって解雇ということもあり得ます。
そこまでいかなくても、本人にとっては居心地が悪くなるのは事実でしょう。
しかし学生ローンの場合は、貸付金額が少額なのでローン会社にとってはリスクが少ないため、ほとんどの場合在籍確認をしません。
ですので、職場バレの可能性はほぼ0です。
また、同じ考え方で親に対する確認もしません。
ですので、以下の点だけ注意すれば「親バレ」の可能性もほぼ0です。
1つは、連絡先電話番号は自宅の固定電話ではなく、自分の携帯電話にしておくこと。
2つめは、ローン会社に親に内緒にしてほしいことを事前に伝えておくこと。
3つめは、返済の滞納をしないこと。
そして4つめは、学生ローンの借金の振込先の銀行口座が親に見られないようにしておくこと。
基本的にこれさえ押さえておけば、実家に返済請求の郵送物が届いたり、自宅の固定電話に催促や確認の電話がかかってくることはありません。
金利がカードローンに比べて安い
大手の消費者金融のカードローンは、ほとんどの場合上限金利が18%程度です。
これが法律で定められている上限の金利です。
広告などでは、5%~18%などとうたわれていることが多いですが、学生の場合は多くの場合上限金利が適用されてしまいます。
これに対して学生ローンは、上限金利が18%ではなく、それより1%~5%ほど低く設定されていますし、こちらの信用度によっては上限金利ではないもっと低い金利が適用されることもあり得ます。
やはり金利は返済していくうえで大きいですから、低ければ低いほど助かります。
ですので、学生ローンの金利が低いことは大きなメリットです。
何度も借りられないので借金地獄にならない
カードローンは、1回借りてまだ全額返済していなくても、何度でも借りられます。
しかし学生ローンは1度借りたら、追加で借りることができず、あとは返済するだけです。
これは不便なようですが、借金することが癖になって、借金地獄に落ちないという、セーフティネットでもあるのです。
申し込んだ当日に借りられる
学生ローンは申し込んだその日に口座にお金が振り込まれる、「即日融資」を行っている会社が結構あります。
ですので、すぐにお金が必要、という時にでも大丈夫です。
学生ローンの3つのデメリット

しかし学生ローンはメリットだけではありません。
やはりお金を借りることにはリスクもあれば、デメリットもあります。
その点をしっかり理解しましょう。
最高50万円までしか借りられない
総量規制という法律によって、学生ローンでは借りられる上限額が決まっています。
それは「年収の3分の1までで、かつ最高50万円まで」ということです。
これを具体的な、アルバイトの月収とその時に借りられる上限額を示すと以下のようになります。
月 5万円の収入 → 年収 60万円 → 借りられる金額18万円
月 8万円の収入 → 年収 96万円 → 借りられる金額32万円
月10万円の収入 → 年収120万円 → 借りられる金額40万円
月12万円の収入 → 年収144万円 → 借りられる金額48万円
追加でお金が必要になったときに借りられない
これはメリットとして挙げたことですが、同時にデメリットでもあります。
いったん借りたら、その借金を全額返済し終わらないと、追加では借入できません。
これが、カードローンのように、限度額に余裕があれば、何度でもコンビニのATMで追加の借入ができる点と異なります。
借金することに抵抗がなくなる
これは制度的なデメリットではなく、生活に対する意識が変わってしまう可能性のあるデメリットです。
学生でも社会人でも、自分の収入の中でやりくりすることが、健全な生活の根本であり基本です。
借金はそのうえで急遽の出費や、一時的に大きなお金が必要になった時の緊急避難的な位置づけにしておくべきものです。
しかしローンで1度借金をして、それで自分の実際の収入よりも、「いい生活」や「贅沢」を経験してしまうと、借金することが癖になってしまう危険性がある、というのが最大のデメリットです。
つまり身の丈に合わない、借金をしたお金で贅沢をした生活が、自分の本来の生活だと錯覚してしまう可能性があるんです。
特に学生ローンは審査が簡単なので、利用しやすいため、そうなる危険性が高いのです。
学生ローンを借りる手順は?

以上のメリットとデメリットをしっかり理解したうえで、実際に申し込みしたみましょう。
どのような手順位なるのか、ということについて次に説明します。
まずは利用計画!
お金が必要だからとりあえず学生ローンを利用する、という使い方はNGです。
必ず利用前に「いつまでにいくら必要なのか」「毎月いくら返せるのか」「それによっていつまでに完済できるのか」という利用計画を立てましょう。
それをしておくことで、借金地獄に陥らなくても済みますし、またどの消費者金融のプランが1番得なのかも判断できます。
ローン会社と借りるプランを選ぶ
それができたらどこで、どのプランで借りるのか、ということを考えます。
基本は自分が1番必要としているものは「融資までのスピード」なのか、「金利の安さ」なのか、などによって選びます。
ローン申し込みから入金までの流れ
そして実際に申し込むわけですが、流れは以下のようなものが基本です。
①ネット上の申し込みフォームに情報入力
②ローン会社から電話連絡
③学生証、保険証、免許証のいずれかで身分証明(学生証が必須の場合もあります)
④審査
⑤審査結果の連絡
⑥審査に通れば、指定口座に入金
⑦ローン会社から送られてくる契約書に署名と捺印をして返送
学生ローンの返済方法は?主には3通り

さて、借りたらしっかりと計画的に返済していきましょう。
その際の返済方法は3つあります。
①銀行振込
先方が指定する銀行口座へ毎月振り込みます。
「返している」実感はありますが、少し面倒で、かつ忘れる危険性があります。
②店舗での返済
ローン会社の店舗に現金を持っていき、返済します。
これも返済実感はありますが、面倒であり、忘れる危険性があり、そして場合によっては少し恥ずかしいと思うかもしれません。
③口座振替
自分の銀行口座から自動的に引き落とされて返済する方法です。
手間もなく、忘れることもありませんが、その返済日には必ずその口座に返済分以上の残高があるように注意する必要があります。
以上は、すべてを用意していない会社もありますので、借り入れる段階で確認しましょう。
学生ローンのおすすめ5社

それではどこから借りるのが1番いいのかということの参考として、おすすめのローン会社をご紹介します。
30日間無利息のプロミス
ローンの概要
金融機関名:SMBCコンシューマーファイナンス
金利:4.5%~17.8%
最低返済額:5万円借入時2,000円
審査スピード:即日借入
ローンの特徴
プロミスは知名度があり、学生の利用者も多いカードローンです。
最短1時間の即日融資が可能で、30日間の無利息期間があるのもうれしい点です。
リボルビングで返済できるアミーゴ
ローンの概要
金融機関名:株式会社 アミーゴ
金利:ネット特別学割利率の低金利14.4%~16.8%
利用限度額:3万円~最高50円
最低返済額借入額:10万円以下の場合は2,550円以上、10万円~20万円以下の場合5,100円以上
審査スピード:即日審査
卒業後の利用:可能
返済方式:借入金額スライドリボルビング方式
来店:不要
保証人:不要
申込必要書類:学生証、キャッシュカード、本人確認書類
ローンの特徴
来店不要でインターネットで申し込み可能で、審査が通ると最短で10分には振り込んでくれます。
返済方法は、借入金額スライドリボルビング方式といい、最低1ヶ月に1回の入金があれば、都合に合わせて毎月ごとの返済期日を指定することができます。
利用目的で金利が下がるイーキャンパス
ローンの概要
金融機関名:株式会社イーキャンパス
審査スピード:即日審査
金利:14.5%~16.5%
※ただし学費目的、海外渡航目的の場合は15.5%。免許証を持っていると年利16.0%。
卒業後の利用:可能
最低返済額:10万円以下の場合、毎月2,500円
返済方式:借入金額スライドリボルビング方式
来店:不要
保証人:不要
担保:不要
申込必要書類:学生証、運転免許証、健康保険証、銀行のキャッシュカード
お得なキャンペーン
来店して契約をするとマクドナルドカード500円~1,000円プレゼント。
友達を紹介すると現金で2,000円~5,000円プレゼント
ローンの特徴
会員になると、卒業後も利用できます。
返済中の追加借り入れが可能です。
その場合は借入残高と追加借入金額の合計を借入金額にします。
紹介キャンペーンのあるキャンパス
・ローンの概要
金融機関:名株式会社キャンパス
金利:14.4%~16.8%
※20~34歳までの学生の場合15.6%、20歳~34歳までの今年度新卒採用の社会人は16.2%。審査スピード:即日審査
卒業後の利用:利用可能
返済方式:借入金額スライドリボルビング方式
最低返済額10万円以下の場合、毎月最低2550円
返済期間:5年間で60回払い
来店:不要
保証人:不要
担保:不要
申込必要書類:学生証、身分証(運転免許証、健康保険証、パスポートなど)
お得なキャンペーン:友人紹介で現金2,000円~5,000円プレゼント
・ローンの特徴
来店不要でインターネットからの申込で借り入れ可能です。
未成年でも保護者の同意不要のアイシーローン
・ローンの概要
金融機関名:アイシー企画株式会社
金利:10.0%~20.0%
最低返済額:10万円を36回払いにした場合、毎月3,700円です。
ただし、初めての利用に限り30日間無利息です。
返済方法:来店、銀行振込、郵便振込、ATM、現金書留と多岐にわたっています。
返済期間:3年以内(36回)
審査スピード:即日審査
卒業後の利用:可能
対応エリア:首都圏
返済方式:借入金額スライドリボルビング方式
来店:不要
保証人:不要
担保:不要
申込必要書類:学生証、免許証、保険証、アルバイト明細または振込記載通帳
お得なキャンペーン:友達紹介に1人につき1.0%ずつ金利引き下げ
・ローンの特徴
首都圏在住、在学限定のサービスです。
対象は18歳以上の学生で、未成年でも18歳以上なら保護者の同意不要です。
申込方法は、電話、インターネット、来店の3種類です。
最後に
社会人を対象にしたカードローンに比べると、借入上限額は少ないものの、その他の点についてはかなり優遇されているのが学生ローンです。
しかし中でも書きましたが、基本は収入以内で生活していることが前提で、その中の特別な、あるいは一時的な不足分を借金で補うというのが正しい考え方です。
利用しやすいからと言って、学生ローンで借りた金額も含めた生活サイズにしてしまうと、大変なことになります。
ですので学生ローンを申し込む前に、ローンの利用先や返済シミュレーションについて、事前に計画をきちんと立てて行いましょう。
あくまでも学生ローンは、借金ですのでそれを踏まえて利用しましょう。
身の丈に合った生活を行いつつ、学生ローンを賢く活かそう!